アメルと白い竜…02

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森を抜けると、大きな湖に出た。

湖のそばに魔女の家があるのかな?
あたりを見回したが、それらしい物は無く…

「こっちだよ」
と女の子が言った。

え?!
もしかして、魔女の家って…湖の中?!

ドン!

いきなり背中を突き飛ばされて、俺は湖に…

うわ〜!!

…意外と、
20〜30cmくらいの深さだった☆思ったよりはるかに浅い。


「森で竜のよだれ臭させてるヤツなんて居ない」
ぶっきらぼうに。

「だからって、いきなり突き飛ばさなくても…」


顔を上げて…


女の子は湖の中で脱いだ服を洗っていた。

真っ白な長い髪に白い肌。真っ赤な瞳。
薄っすらと膨らんだ胸……

ハッと我に返り目をそらす。

「お・おまえ、人前でナニは・はだかに〜◯×△◻︎……☆」

俺が言葉にならないくらい焦ってると、

「生き物にはそれぞれテリトリーがある。それを乱しちゃダメなんだぞ」

「人前…って、
おまえ、人なのか?」

はぁ?!
って、前かがみで俺を覗き込むなよ!
自分の手で目を覆いながら…小ちゃな胸から目が離せない〜。

「あっ、でも、
森にはレティの魔法で人は入れないって云ってた」

レティ。
確か森の魔女の名前は、レティシアとか云ってたな。
じゃ、やっぱりこの子は魔女の知合いなんだ。

「俺は森に入れたぞ。
それにおまえだって"人"だろ?」

俺の問いに
風に揺れる木々の葉音と湖面に揺れる水音。。。

ポツリと彼女は云った。

「ボクは、アメル
森の子だ」

ザッと風が木々の葉を揺らした。

彼女の赤い瞳が少しくもったように見えた。

見てるのは顔だからな!!

彼女、アメルは、
白い長い髪と白い肌、小さな唇が赤く、瞳だけが存在を主張するかのように鮮やかに赤く、
人形のように整っているが、ほんのり頬に赤みを帯びて、
俺より3つ4つ、もっと年下かな。
小さいのに胸が柔らかそうに小さくふくらんで、先がほんのり桜色で。。。

見てないから!!
違うから!
凝視なんてしてないから!

俺は、ギュッと目を瞑った。